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シェアサイクルでパリを走る 2日目【後厄パリ・ベルリン・コペンハーゲン旅行】

後厄パリ・ベルリン・コペンハーゲン女ひとり旅

(前回はこちら

 

2日目 木曜日 パリ

 

5:00 目が覚める

荷物整理、Googleマップで調べ物など。

今日はバスティーユ市場と服屋Merci、凱旋門エッフェル塔など西に移動しながら観光したい。

昨日のレストランの近くにあるパン屋さんの評価が高いので、朝ごはんを買いに行く。

 

7:00 パン屋「Le Signature des Artisans」へ

おしゃれなお店。朝から次々にお客さんが。

朝イチはパンだけだけど、ケーキ屋さんでもある

€2.60(¥427)

 

宿に帰る時、鍵が開かなくて焦ったが、ドアノブが硬いだけだった。ヨーロッパの家のドアあるある…!

 

朝食

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「Kevin's English Room」の「フランスの食事」企画によると、朝から2杯飲み物を飲むのが定番らしいのでそれに倣う。

 

牛乳は内蓋つき

 

クロワッサンとバゲットは、日本の美味しいパンみたいに「一口目に食べたときの衝撃」みたいなものはないけれど、食べれば食べるほどずーーーっと食べ続けられる、噛めば噛むほど美味しくなってくる。

むしろ一口目はちょっと物足りないくらい。なのに、5口、10口と食べ続けていられる。

「うまい! うまい!」と感じるわけではないのに、気がつくと三角食べせずにパンばかり食べ続けている。そんな美味しさ。

 

お店の前で見かけた「velib'」というシェアサイクルが気になった。

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この機械で利用券も買えるみたい



1日券€5、電動自転車なら€10。

ゾーンチケットが1日€10.65だったので、こちらの方が安い!

 

9:00 出発

velib'の自転車置き場に行き、券を買う。

さっきパンを買いに来た時には自転車が満車近かったのに、今見ると2台しか残っていない! 朝の通勤で使う人がいるのか。

電動自転車しか残っていなかったので、電動自転車の1日券を購入。(結果、思ったよりも坂道が多かったので電動にして良かった!)

€10(¥1,643)

支払いはデポジット込みで€300(¥49,293)

電動自転車45分 × 5回まで、普通の自転車は無制限に使える

 

支払いすると、自分のID番号が付与される。

このID & 自分で決めた4桁のパスワードを、借りたい自転車のタッチパネルで入力してレンタル開始。

このIDを写真に撮ってメモしておく



画面がズタズタで読めない…(新しい車体ならキレイ)

 

バスティーユ市場を目指して走り出す。

  • 石畳のデコボコ道が辛い! アガガガガ…ってなって、手が痺れる! 顎に響く! 頭が痛い!
  • コンクリートにも穴が多くてデコボコしているのでアガガガガ…は続く
  • みんな、これ平気なの…? 日本人は揺れに弱いの…?
  • 大通りに出ると、車が多くて怖い
  • 右側通行に慣れなくて何度か逆走してしまう…とにかく前に自転車がいる時はそれに着いていく
  • すると道を間違える
  • 右側通行なのに、車を追い越したい時は左側(車道の中央)を追い越していく!! 怖すぎ!!
  • 通行ヒエラルキーは 歩行者>自転車>車 車は歩行者や自転車をとにかく優先してくれる
  • 信号が何であっても、とにかく車が来ていなければ渡って良し。むしろ、信号が変わるまで/道が空くまで「待つ」という感覚がない。隙間があればそこを通る
  • 工事で封鎖している道もあるので、ルートは油断禁物
  • 目抜通り「リシャール=ルノワール通り」に出ると、自転車専用レーンがあってかなり楽
  • スピードを飛ばしている自転車にしょっちゅう抜かれるので、後方注意。抜かしたい自転車はベルを鳴らして知らせてくれる(こっちのベルは「リーン」と一回)
  • パリの自転車、ものすんごいスピード
  • シェアサイクルのハンドルが太いので、握力で手が痺れる

 

40分ほど走って、バスティーユ市場に到着。

 

自転車の返却時は、velib'用ポートに駐車するだけ。アプリを開いたりする必要もないのが便利

 

初ライドは半泣き。怖い。ストレスがすごい。

帰りは…メトロに乗ろうかなぁ…(ぐすん)。

 

10:00 バスティーユ市場「Marché Bastille」到着

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リシャール=ルノワール通りの公園で、木曜・日曜に開かれる市場。

 

野菜やフルーツ

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チーズやスイーツ

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海鮮

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服やバッグ

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アート、金物、日用品など、なんでもある!

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…が。

 

自転車のスリルとストレスで、ど、動悸が…止まらない…!

 

ちょ、一回休ませて、一回…!

 

 

近くのカフェを探す。

人気そうな店を覗いたら若い店員さんがBGMに合わせてノリノリで踊っていたので、別の静かそうなお店へ。こっちの店員さんはクール。良かった…。

「アンカフェ、シルブプレ(コーヒー1つお願いします)」とスマートに注文するつもりが、「シルブプレ」を盛大に噛む。

 

「アンカフェ(コーヒー1杯)」はエスプレッソのことなのか?



席に座ってノートにメモを書き始めるが、手が痺れてまともにペンが握れず。

 

お手洗い。このノブ、どうやって水出すと思う…? 「押す」んだぜ…? これで…

 

10:35 再出発、バスティーユ市場を物色

改めて、市場を見て回る。自転車のスリルの後だと、何を見てもあまり物欲が湧かない。

ひと通り見終わったら、気になっていた服屋さん「Merci」を目指す。

 

ふたたび自転車を借りる。今度は、電動ではない普通自転車。

 

バスティーユ広場を中心に放射状に道が伸びている

 

ボールマルシェ通りを走る。こっちは交通量がそこそこで、お店を眺めながら走る余裕がある。

ボーマルシェ通りはセンスの良いおしゃれなお店ばかりで、見ていて楽しい! デザイン好きな方にはオススメ。日本でお馴染みのブランドの店もある

 

「Rougier&Plé Filles du Calvaire」という画材屋を発見。4フロアあって、充実。

フランス版の東急ハンズって感じ? 外壁工事中

mtマステをパリでも発見!

「折り紙」も売っていた

大型キャンバスが普通に売ってる…! さすが芸術の都…!

こっちではランプシェードもDIYするのか…楽しそう…

パターンペーパーのかわいさは、さすが

パリ五輪のあの子も売ってました

 

Merciに到着。

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想像以上のオシャレさ。そして大人気。服は3万円〜って感じ。

服以外にも雑貨や家具もあり、隣にはブックカフェも併設されていて、流行りのリビング&ライフスタイルショップって感じ。

なるほど、私が服を買えるお店ではなかった。全くなかった。

 

早々に退散。

 

ついでに、Merciの角にある「by charlot」というグリーンのお店もかわいい。

入り口からかわいいのよ

日本に持ち帰れないのが残念

 

お昼ごはんを考え始める。

バスティーユ市場は木曜・日曜のみ。そして市場は13時まで。土曜日にベルリンへ出発するので、市場の食材で料理をするなら、今日買わなければチャンスはない。

 

他にも観光したかったのはやまやまだけど、市場で食材を買って、宿に戻って昼食を作ることに。

 

八百屋さん

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  • ホワイトアスパラ 2本(収穫規制で春の2ヶ月間しか食べられない、旬の食材!)
  • マッシュルーム 7個(2個お願いしたのに、押しの強い店員さんにガンガン袋に詰められた)
  • インゲン 大量(これも一掴みで良かったのにガンガン袋に詰められた。「もういいです」と言ったら「これじゃベビーの量だよ!」と言われた)

 

果物屋さん

イチゴとラズベリーをかけあわせた品種もおすすめされた。面白い試みではあるが、見た目がちょっと怖かった。

 

魚屋さん

  • 海老 2尾

 

ケバブ屋さん?

 

買ったものはこちら。アスパラがとにかく大きい

 

安い値段だとクレジットではなく現金支払いを求められる。

おそらくパリジアンは、この市場で一家の1週間の食材をどっさり買い込むのだろう。

朝のカフェの値段と合わせて、現金支払い €15.90(¥2,613)

クレカ支払い €18.40(¥3,023)

 

想定外の量を買ってしまったので、パリにいる間は自炊だな…。

 

12:40 電動自転車で帰路に

もっと遠くまで移動したらメトロで帰るつもりだったけど、来た道を戻るだけなのでシェアサイクルで。

交通ルールが掴めてきて、かなりスムーズに走れるようになった。

 

  • パリの自転車ライダーの辞書に「一時停止」という文字はない。とにかく走り続ける。進める隙間を探して、進む
  • 慣れてくると、止まらずにどんどん走れるのは気持ちが良い
  • 気持ち良くスピードを出した結果、道を曲がり損ねてかなり大回りに
  • 電動自転車のバッテリーも切れ、坂道をえっちらおっちら自転車を押して登る(電動自転車のバッテリー、フルパワーだと10分くらいしか持たない)
  • 30分ほど登っただろうか
  • シェアサイクルの自転車は重い
  • 汗だく
  • ちなみにまだSIMカードはネットに繋がらないけど、GPS機能は使えるので地図で現在地だけ分かる
  • 一旦、途中で見つけたvelib'ポートに自転車を返却
  • 次の電動自転車に乗り換えようと思ったら、自転車にエラーが出て借りれず(充電中だったせい?)
  • 次のポートまで歩く
  • といっても次のポートをスマホで調べられるわけではないので、勘で駅の方を目指す
  • 駅前のポートで無事に自転車をレンタル
  • そこからは一本道なのでスムーズに帰宅
  • ただし宿の周りは石畳デコボコ頭痛ゾーン再来
  • 頭が痛い
  • 私はなぜこんなことを…?

 

帰宅して、昼食。

ベリーはこれを3日に分けて食べます

 

今朝買ったバゲットを少しずつ切りながら食べる。朝その日1日分のバゲットを買って3食に分けて食べるの、「1日分のお米を朝炊く」って感じで良いかも。

実際、バゲットの美味しさは新米の美味しさと同じ種類。(おかずが要らないほど美味しい主食。)

 

食後、しばらく休憩。

 

15:30 近所を散策

Googleマップを見ると徒歩圏内に可愛いお店がありそうだったので行ってみる。が、どこも閉まっていた。

 

街並みがかわいいので歩いているだけで楽しい。

曇り気味

 

16:30 「MONOPRIX」入店

宿から一番近いお店

1フロアだけのイオンって感じ。服、インテリア雑貨、文具、子供用品、食品など生活の全てが揃うお店。

 

牛乳が常温で並んでいる衝撃

 

パリで服を買いたかった。そしてMerciみたいなお店は私には敷居が高いので、これくらいカジュアルなお店が私にはお似合いなのなも…。

と思って物色すると、出るわ出るわ、私の求めていたパリの服が。

 

これくらいがいいのよ、これくらいが

試着しまくって、4着購入。

試着室が土足なのがヨーロッパ。

 

服だけを持って食品コーナーのレジに行くのがなんだか恥ずかしくて、ついでに白ワインの小瓶と水も買う。

 

€134.16(¥22,048)

レジで「レシート保管しておけば返品できるからね!」と教えてくれた

 

帰り道にある、公民館? みたいな建物が気になる。

いつ通っても門が開いている

 

宿に戻ってから調べてみると、公園の入り口だった。

なかなか広い公園らしい。

子どもが遊べる遊具も充実しているよう。

なんという模範的居住区。

 

17:30 「パヴィヨン公園」散歩

長いウォーキングコース

おしゃれなベンチらしきもの

 

カゴのブランコがかわいい

 

ただし公衆トイレはものすごく怖い

 

途中、すごくオシャレな橋の遊歩道があったんだけど、その途中で高校生くらいの男の子4人組がタムロしていて通り過ぎるのが怖かった…。危ない感じの子なのかどうかが見た目で判別できない & 目をつけられたら確実に勝てない & すれ違いざまに「ボンジュール」と挨拶されたのが好意的なものなのか悪意があるのかも分からない & そのあと彼らが私の後ろを歩いてくる…!!

大急ぎで歩いていたら前方からエクササイズおじいちゃんがこちらに向かってきたので、ひとまず人目につくことに安心。結果、なにもなかった。

(海外旅行って、こういう「危ない目に遭いかけているのかどうかが分からない」ランダムイベントが発生するのでままならない。)

 

18:30 帰宅

シャワー、洗濯。

 

夕食

白アスパラは皮を剥くという説もあったので、1本は向いて1本はそのままで

宿には塩コショウしかないので、焼き&茹でで対応

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どれも美味しい!!

市場での買い物、高くついたけどそのぶん良いものを買ったのかも。

 

バゲットは、レンジでチンしたらカッチカチに固まってしまった。冷めてもそのまま食べた方が良さそう。(日本のバゲットも、つい「外パリ中ふわ」にこだわってしまうけど、焼かずに食べるのが正解なのかも…? 焼くとすぐ口内ズタズタになるもんね。)

 

21:30 就寝

ヨーロッパの洗濯物は、バスルームの壁に付いているヒーターで乾かす。

これは90度下ろせるタイプ

パイプの中をお湯が通るので、ものを掛けておけば温まるという寸法。シャワーの間にバスタオルを温めたりもする(というか、それがメインの用途?)。

 

 

歩いた歩数 22,810歩

後厄度 ★★★☆☆(プラマイするとマイナスが勝った日)

 

(3日目に続く)

 

 

流行りのライフスタイルショップ「Merci」のインスタアカウント

その近くの植木屋さん「by charlot」のインスタアカウント

 

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